2007年11月13日火曜日

「せちやん・・星を聴く人」川端裕人


 中学1年の夏の終わり、『ぼく』と、『やっちゃん』と、
『クボキ』は学校の 裏山に、 庭にパラボラアンテナ
がある一軒家を、みつけた。
 その一軒家には、世捨て人同然の、
『地球外生命体』とのコンタクトを 待つ住人
「せちやん」が、住んでいた・・

 「せちやん」と出会ってからの『ぼく』達の
成長を追うストーリーだが、 軸になっているのは、
なんと『地球外生命体』とのコンタクト!

 でも、全然オタクな話では無く、『ぼく』の純粋な夢への憧れ、
夢からの挫折 『クボキ』や『やっちゃん』の夢への憧れ、
『ぼく』と彼らの別れ、『ぼく』の「せちやん」への回帰。

色々なエピソードを織り交ぜて、物語は進みます。

 『ぼく』目線で物語は進むので、感情移入してしまい、いつのまにか
『ぼく』が自分になってしまう。
 この作品の魅力は、中学生の『ぼく』、高校生の『ぼく』、大学生の『ぼく』、
大人の『ぼく』がしっかりと、その当時の目線から書かれているからかな。

 全く違う道を歩んでいた、『ぼく』がおじさんになって「せちやん」に
出あって・・・。


 「川端裕人」さんの作品で、「八月のロケット」というのがあります。
同じようにテーマが『宇宙』、『ぼく』目線。この作品も、
すぐのめりこめます。面白いですよ。
 「The S.O.U.P.」というR.P.G.を題材にした、壮大な
作品もありますが、これはまた今後、ここで紹介できたらと思います。


 

0 件のコメント:

無料カウンター